若者の力を引き出す「リカバリー・カレッジ-小神明-プロジェクト」の継続を!
不登校児と家族を支える「オープンドアサポート事業」
全国の不登校の中学生は10万3235人、全生徒の約4.8%で、15年以上“高止まり”を続けています。2016年12月に「教育機会確保法」が成立し、不登校や学校以外での多様な学習活動にも言及するなど、制度が変わり始める兆しは見えてきましたが、実態の改善にはまだ時間がかかると思われます。
NPO法人カウンセリング&コミュニケーションμ(CCM)は、前橋市教育委員会からの受託事業として、市内の全中学校にサポーターを配置して不登校の中学生と家族を支援する「オープンドアサポート事業」を2009年から行っており、現状を変えることの難しさや新たな課題の出現を肌で感じています。
「リカバリーカレッジ」~当事者の強みを引き出す支援
不登校などのまま卒業を迎えた中学生の多くは、その後、何の支援も受けられず孤立してしまいがちです。
オープンドアサポート事業の経験から、若者自身の“強み”を引き出して社会との接点を見いだすことが重要と考え、CCMの独自事業として「リカバリーカレッジ・小神明」を開設しました。
強みといっても、そんな大袈裟なものではありません。日常の何気ないこと(手芸や栽培、料理、来訪者への給茶など)から見えてくる強み(作業が丁寧、ルールを守る、よく気がつくなど)を、サポーターが見逃さず引き出していく…若者とサポーターとが共に過ごし学び合いながら、若者が社会に出て行く自信をつけていく、そのプロセスを日常的に支援し続けるために、このカレッジを継続していく必要があります。
公的制度に頼らない柔軟な活動を目指し、若者一人ひとりに寄り添っていきます。
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