助成レポート 子ども・若者支援

【ミニレポート】境目のない学びの場をつくるために

助成先団体・ちょこっと訪問レポート
まなビバ!シリウスは、2018年に子どもの居場所・学びの場として始まった“オルタナティブスクール”です。
館林駅近くの蔵を改装した居場所「蔵のがっこう」、オンライン「風のがっこう」などを展開しています。
今年度から、さまざまな状況のお子さん・ご家庭が参加できるようにプログラムの改善と、そのための運営基盤整備を3カ年で計画しています。
そんなシリウスの拠点に『ちょこっと訪問』してきました。

助成概要

  • 助成先団体:まなビバ!シリウス(館林市)
  • 助成事業名:学校が合わない(不登校状態や不登校傾向の)こどもたちが気軽に参加できる魅力的な学びの機会の充実と、人と人とのあたたかいつながりを感じる居場所の拡大

ちょこっと訪問

4月某日、シリウス代表の安楽岡優子さんからメッセージが届きました。
「会計のことをもっときちんと知りたいので教えてください」
はい!よろこんで!ということで、5月2日に訪問しました。

まなビバ!シリウス。蔵を改装した居場所。

「飾りつけが間に合わなかった~」とその場で並べてくださいました(*´ω`)

蔵の1階でじっくり会計のお話をしました。

会計のお話をする前に、蔵の中を見学しました。
1階は、持ち主の方がもともと陶芸教室をしていたとのことで、そのとき使っていた作業台や道具はそのまま残していて、それがかえって落ち着いた雰囲気を醸し出していました。
「実は、最初は蔵の2階だけを使っていたんですよ」
ということで、外階段から2階へ。

蔵の窓扉。ぶ厚い!

蔵の2階。窓から入るやわらかい光が落ち着いていて心地よい。

さて、本題に。
会計処理は、任意団体さんとして適切に丁寧にされていました。
ですので、今改めて会計のことを知りたいと仰っていた理由を、活動を振り返りながらお聞きしました。

代表の安楽岡優子さんは、次のように語られました。
「今まで、活動に行き詰まったときに必ず、助けてくれる仲間が現れて、活動が続いてきました。」
「大切につないできたこの活動を、子どもたちのために、きちんと継続していきたい」
そのために、法人化も視野に入れながら、運営基盤を確かなものにしたい、とのことです。
そして、運営安定化の先には、家庭等の状況によらず誰でもここを使えるようにしたい、境目のない居場所にしたい、という目標があります。
登録しなくても単発で参加できるプログラムや、ふらっと立ち寄れるカフェ的な機能など、思いを巡らせてつつあれこれ試行していく予定です。

<右>代表の安楽岡優子さん(ゆうこりん)
<左>副代表の青木寛子さん(ねーさん)

スタッフのかおりんこと眞下香織さんもお子さんと同席(^^)

数年前に比べたら、フリースクール・オルタナティブスクールなど「学びの選択肢」は増えてきていると思います。
統計上“不登校の児童生徒が増えている”ことと、学びの選択肢が増えていることに何らかの因果関係があるとするならば、必ずしも悪い傾向ではないのかもしれません。
それでも、不登校になる子や家族にとっては、そうなったときに適切な支援が保障されているわけでもなく、欲しい情報さえも得られないことがほとんどです。
増えてきたオルタナティブな学びの場が、本当の意味で「フェアな選択肢」にならなければ、子どもたちの学びが保障されません。
どんな状況の子でもありのままでここにいていい、そして自分の人生を生きてほしい、そんな願いを込めて、境目のない学びの場づくりをシリウスが試行します。
共同募金は、こういったチャレンジをこれからも応援します。

ちょこっと訪問的記念写真パシャリ!

 

助成先情報

まなビバ!シリウス(任意団体)
群馬県館林市仲町
https://www.manavivasirius.com/

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